NPO法人ういむい未来の里CSOの概要
設立趣旨
2011年3月11日の東日本大震災という衝撃は、社会としてのみならず、個人の生き方や価値観を問い直すこととなりました。特に、「いのち」とは何かを考えるきっかけになりました。人の「いのち」のみならず、生きとし生けるものすべての「いのち」に、どう向きあっていけばよいのか、突きつけられた思いがあります。
人間を含む生きとし生けるものの「いのち」とは、多様な連鎖の中に生き、生かされているものであります。それを、人間が自分の都合に合わせて「いのち」を分断してきたのが人類近代の歴史であり、その結果が、私たちの前に広がっている荒涼とした風景ではないでしょうか。
私たちは、今、ここで立ち止まって、もう一度「いのち」とは何かの原点に立ち返り、そこから、「いのち」を育み、全うし、繋げていく社会とはどうあるべきなのか、一人ひとりがどのような生き方を実践しなければならないのかを考える「時」ではないでしょうか。
そして、私たちは、そうした「社会」と「一人ひとり」の「未来」を考える「切り口」として、何を為すべきか、何を為さざるべきなのかの、有為(うい)、無為(むい)の複眼的視点が必要ではないかと考えました。
そのような視点をもとに、多様な「いのち」と向きあい活動している市民等が集い、それぞれの「いのち観」と活動についての知恵と情報を共有する「場」として、「いのちのプラットフォーム(いのちについて考え行動していくための基盤)」を立ち上げることにしました。
「場」の構築と運営に当たっては、NPOの理念でもあるソーシャルキャピタル理論を実践の基礎におき、組織としての社会的な影響力を行使し、活動の深化や広がりを確保し、課題解決にむけて取り組んでいくために、特定非営利活動の法人格を取得することとしました。地域社会の架け橋となり、地域の抱えている諸問題解決にむけて努力してまいります。
理事長メッセージ

弊NPO法人名のういむい未来の里CSOのメーミングについて、時々質問を受けます。ういむいとは何ですか、CSOとは何ですか、と。
私たちの法人の定款の第3条(目的)に、このように書いております(一部修正しています)。
『様々な環境要因により危機に瀕している「いのち」の多様な連鎖を未来にむけて確実に継承するために、有為(うい=社会)と無為(むい=より自然なるもの)の複眼的視点を切り口に、広く市民に対して「いのち」の多様な連鎖に基づく新しい「市民社会組織=CSO」(Civil Society Organization)づくりに寄与すること』
手をかけて進化していくことを“うい”、あるがままにして手をかけないことを“むい”ととらえ、世の中の森羅万象について、この“うい”と“むい”をしっかりと見極めることの大切さを、訴えかけていきたいというのが、私たちの視点です。
進化していく文明(うい)と人類が本来持っている知性や感性の発露としての文化(むい)、この両輪を調和させながら地球を維持いていかなければならないと思っています。
開高健の随想の中に、このような一文を見つけました。
『人間は人智と技巧の限りをつくして、自然にそむきつつ自然にもどっていく。豊満な腐敗、混沌たる発酵、円熟の忍耐を通じて水へ、水へとめざしていく。そうでなければならないし、そうなるしかないものでもあり、無技巧が技巧の極なのだと暗示されるようである。』これは、酒の話の文末の一文。ういと、むいのことを言っているように思えます。
私たちの活動や事業は、市民農園からりんご園、森の整備や終活事業まで、多岐に渡りますが、常に、上にも下にも、右にも左にも、のめり込まないように揺れながら、自律的に地域の近未来を考えていこうと思っています。
2018/1/1 月日の歩みがどんどんスピードアップしてあっという間に2017年が過去となり新しい年が明けました。
年賀状をアップしておきます。インターネットや電子媒体がどんどん進化してきていますから、来年から紙の賀状ではなく電子媒体で新年のご挨拶をさせて頂きたいと思っています。
今年は公的にも私的にもどんな事業ができるのか全く未定ですが、腕まくりして構えていたいと思っています。
NPO法人ういむい未来の里CSOの理事者
理事長 小山内 誠
副理事長 原田 信夫
理 事 高橋 政治
理 事 向中野 光秀
理 事 永島 博史
理 事 髙松 隆
監 事 山田 嘉昭
監 事 竹内 由加子
法人名 | NPO法人ういむい未来の里CSO |
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設立 | 2013(平成25)年11月11日 |
住所 | 〒030-0813 青森県青森市松原3-19-1 |
事業内容 | 森の保全活動ほか |